誰もが安心して快適に移動できる街
HARUMI FLAGは多様な世代、さまざまな人々が暮らすダイバーシティの街であり、ユニバーサルデザインを全面に取り入れた街でもあります。ユニバーサルとは「普遍的な」という意味であり、街のユニバーサルデザインとは、子育てファミリーからシニア世代の方々まで、すべての人にとって使いやすく、ストレスを感じさせないデザインということです。そうしたユニバーサルデザインの基本として、HARUMI FLAGは「誰もが安全で快適に移動できる」という点にこだわりました。ということです。ここでは、「移動」に関するユニバーサルデザインについてご紹介します。
住宅棟の中を快適に移動できるように
日常の生活の中でもっとも頻繁に移動するのは住宅棟や共用部の中だと思います。これらの建物では、ほとんどの場所で段差を排除し、フラットな床空間となるよう設計されています。エントランスなど、どうしても段差ができてしまう場所もスロープが設置されています。これらのスロープは可能な限りなだらかなものを設置しており、ベビーカーや車椅子でもスムーズに出入りができるようにしました。
また、移動中の安全性確保のために、床から2,000mm以下には突起物が出ないデザインになっています。一般的な身長の方の頭より高い位置まで突起物がないということで、車椅子やベビーカーで移動中にぶつかったり、手荷物等が引っかかるという心配もありません。
廊下やエレベーターも安心して利用できます
住宅棟の共用廊下は、1,500mmと広めの幅が確保されています(一部区画を除く)。一般的なマンションの外廊下幅が約1,200mm程度ですので、通常より300mmも広くなっており、見た目にもかなり広くてゆとりを感じる印象を受けます。この300mmの追加幅のおかげで、前から人が来るたびに立ち止まってから車椅子やベビーカーを脇に寄せて、すれ違うまで待つ、ということをする必要はありません。
エレベーター周りも十分な配慮がなされています。エレベーターは一般的な13人乗りサイズとは別に、17人乗りの広いエレベーターも設置しています。車椅子やベビーカーはどうしても2〜3人分のスペースを取ってしまいますので、この広さはうれしいところです。もちろん、大きな荷物やスーツケースを持って乗るときにも助かります。エレベーターホールも広いスペースを確保しており、車椅子やベビーカーでの乗り降りが安全かつスムーズに行えます。また、ゴミ置き場が各フロアに設置されていますので、ゴミを出すためエレベーターに乗る煩わしさもありません。
街区内もユニバーサルデザイン
街区内の動線についてもユニバーサルデザインの概念が適用されています。住宅棟内部と同様、すべての街区の歩道などの移動経路は段差のないフラットなつくりとなっています。道幅も広く取ってあり、特に各街区内を南北に貫く道路「SEASON WALK」は道幅3.5メートル以上の歩行空間を確保して、各住宅棟のエントランスにアクセスしやすいよう配慮しています。各住宅棟にエントランスが複数用意されているのも、いちいち回り込まなくても建物に出入りできるようにするための工夫です。
舗装面には滑りにくい材質を採用しているため雨の日などでも滑りにくく、歩行に不便を感じている方や子どもにとっても歩きやすい歩道になっています。
日常生活に重要なコンシェルジュカウンターや、いくつかの共用施設は1階に設けるなど、こちらもアクセスのしやすさにこだわりました。
HARUMI FLAGの重要な交通機関である東京BRT(Bus Rapid Transit:バス高速輸送システム)もマルチモビリティステーションとともにバリアフリーの設計となっています。停留所の路面は東京BRT車両の昇降口と高さが揃えられているため段差がなく、車両内部も可能な限りフラットなスペースを確保しているため、車椅子やベビーカーでの利用がしやすくなっています。