見本市から選手村、そしてHARUMI FLAGへ
HARUMI FLAGのある晴海地区は、もともと1931年に埋め立てが完了し、1937年に晴海と名づけられました。その後、東京国際見本市会場が建設され、さまざまな見本市やイベントが開催されるようになります。東京モーターショー(2023年からはJAPAN MOBILITY SHOW)やコミックマーケットなどの巨大イベントも、かつてはこの東京国際見本市会場で開催されていたんです。その後、施設の老朽化などの理由から再開発が決定し、2020年東京オリンピック・パラリンピックの選手村として活用されることになったことは皆さんも御存知でしょう。その選手村を活用し、さらに大規模な再開発を行ったものがHARUMI FLAGです。
東京のフラッグシップとなる街へ
新しく生まれ変わる東京のフラッグシップとなる街へ。これがHARUMI FLAGの理念です。このフラッグ、つまり旗の下に、さまざまな人やモノ、コトが集い、街をつくりあげる。それも、楽しい予感と期待に満ち溢れた街を! 18ヘクタール(東京ドーム3.7個分)という広大な敷地に、一気に街をつくりあげるという、いまだかつてない壮大なスケールのプロジェクトは、官だけでも、民だけでもできることではありません。両者がしっかりと手を取り合い、連携をし合う必要がありました。そうすることで、東京が長年培ってきたものをさらに進化させ、まだ誰も経験したことのない暮らしを創造し、住む人も訪れる人もワクワクするような、まったく新しい東京生活をつくりあげることができたのです。それが、「新しく生まれ変わる東京のフラッグシップとなる街へ」という願いであり、理念です。
HARUMI FLAGの3つのコンセプト
HARUMI FLAGは、そのプロジェクトの開始にあたって、目標となる3つのコンセプトを掲げました。
1. 多様な人々が交流し、快適に暮らせる街
2. 水と緑に親しみ、憩いと安らぎが感じられる街
3. 新技術の活用により、環境に配慮し持続可能性を備えた街
この3つのコンセプトを核として、プロジェクトが進められていったのです。
多様な人々が交流し、快適に暮らせる街
最初のコンセプトは「多様な人々が交流し、快適に暮らせる街」です。HARUMI FLAGでは、分譲住宅においては子育て家族などのファミリー層を中心に据えつつも、賃貸住宅では若者層やシニア層、一人暮らし層、さらには外国人なども視野に入れています。こうすることによって多様な世代、ライフスタイルを持つ人々が共に暮す街づくりをし、より持続性の高い街にする、という狙いがあります。またHARUMI FLAGの中心部にある広場や、マンション1階部分に誘致するカフェなどは、そこに暮らす人々の交流を促す装置という役割が期待されています。
水と緑に親しみ、憩いと安らぎが感じられる街
ふたつめは「水と緑に親しみ、憩いと安らぎが感じられる街」。HARUMI FLAGは三方を海に囲まれているという、水の豊かな立地にあります。また、敷地内には緑地部分が豊富に設けられており、その総面積は4万平方メートルと、総面積の40%に相当します。実際に訪れてみると、「すごく緑が多いな」という感想を抱くはずです。これは、もともと東京オリンピック・パラリンピックの選手村として使用する際に、駐車場をすべて地下に設置したということが大きく、結果として地上部分のゆとり面積が増えて、より多くの緑地を整備できたということです。
新技術の活用により、環境に配慮し持続可能性を備えた街
最後のコンセプトは「新技術の活用により、環境に配慮し持続可能性を備えた街」です。HARUMI FLAGでは、新技術を積極的に取り入れ、クリーンかつ持続性に配慮したエネルギー源として注目をされている水素を重要なエネルギー源としています。水素の供給源として、隣接する都有地に水素ステーションを設置。都心部への足として利用する東京BRT(バス高速輸送システム)は、ここから水素の供給を受けて運行されます。各街区には純水素型燃料電池を設置し、ここで発電した電力を各マンションの共有部で利用する、という仕組みになっています。実用システムとして、純水素型燃料電池で電気や熱を供給するという取り組みは、日本初の試みです。もちろん、そのための水素は地下に埋設したパイプラインによって隣接する水素ステーションから供給されます。水素をエネルギー源として活動する街。未来都市のようでワクワクする街、それがHARUMI FLAGです。