未来の環境を見つめた街づくり
建物の建設や都市開発にたいして環境への配慮が求められるようになって久しく、最近ではどれだけ高いレベルで配慮をできているかが問われるようになりました。
HARUMI FLAGももちろん環境への配慮を重視しており、その開発の開始にあたってふたつのメインテーマを掲げました。ひとつは「海に浮かぶ緑の環境都市」、ふたつ目は「魅力的な都市空間の創出」です。それは未来の環境を見つめた街づくりであり、緑も、街も、環境も、未来にまで持続可能であることを目指しています。
この取り組みは日本においてだけではなく、世界の評価機関からも認められています。こうした評価を得たことは、HARUMI FLAGが日本を、東京を代表する街を目指した証でもあるのです。
世界初のLEEDとSITESの環境認証を同時取得
HARUMI FLAGは、LEED(リード)とSITES(サイツ)というふたつの環境基準の認証を受けました。どちらも建築物や都市がどれだけ環境に配慮しているかを評価する認証制度であり、LEEDは主に建築物とその敷地について、SITESは主に敷地に特化して、それぞれ環境への配慮度合いを評価するものです。これらの認証を個別に受ける事例は多いそうなのですが、ふたつ同時に認証を受けたのはHARUMI FLAGが世界初となります。
「LEED-ND計画認証」でGOLD認証を取得
LEEDとは、米国グリーンビルディング協会(USGBC)という非営利団体が制度設計したもので、建物とその敷地利用がどれだけ環境に配慮しているかを数値化して評価する認証制度です。アメリカでは一部の連邦機関や州などの建築・開発計画において、このLEEDの認証が求められることがあるほど普及しており、世界全体でも185ヶ国で認証実績があります。
今回取得したのは、この制度のうちの「LEED-ND計画認証」という、ひとつの敷地内に複数の建築物を建てるプロジェクトについて、その計画がどれだけ環境に配慮され、サステナビリティに貢献しているかを認証するものです。HARUMI FLAGは「GOLD」という高いグレードの認証を得ることができました。
「SITES予備認証」でもGOLDを受賞
SITESとは、LEEDと同じ米国グリーンビルディング協会が制度設計したもので、土地の利用に関して、土壌や水資源の保全、生物多様性保全、省エネルギー、資源循環、ヒートアイランド現象の緩和、健康増進などの多岐にわたる項目を総合的に評価し数値化する認証制度です。建物があるかないかは問われておらず、庭園や公園、緑地などの評価にも用いられています。国土交通省が2015年に発行した国土形成計画でもSITESについて記載されており、日本でも注目が高まっています。
HARUMI FLAGは、設計段階においてその計画が評価され、GOLDレベルの認証を受けています。先に説明したLEEDはプロジェクトの建物とその敷地を評価し、SITESは建物を除く敷地上のすべてを評価するという具合に、互いに補完しあう関係にあります。敷地内に多くの建物と緑地があり、多様な生き物との共生を目指すHARUMI FLAGにとって、この両方の認証を目指すのは、必然だったのかもしれません。
国内認証も取得済み
海外からの認証だけではなく、日本国内においてもABINC ADVANCE(エイビンクアドバンス)とCASBEE-街区(キャスビー)という、ふたつの環境基準に関する認証も受けています。ABINC ADVANCEは、主に生物多様性保全への取り組みにたいする認証を、CASBEE-街区は市街地開発における環境性能を認証するものです。
ABINC ADVANCEの第一号物件として認証
ABINC ADVANCEとは、一般社団法人いきもの共生事業推進協議会が、自然と人との共生を企業活動において促進することを目的につくられた認証制度です。主に生物多様性に配慮した緑地づくりや管理利用などの取り組みについて評価し認証しています。
HARUMI FLAGでは、地域植生や経年変化に配慮した緑地計画などが評価され、ABINC ADVANCEの認証取得第一号物件として認定されました。
CASBEE-街区では最高位のSランクを取得
CASBEEとは、建築物の環境性能を評価する格付けで、省エネルギーや環境負荷の少なさ、さらには室内の快適さ、景観への配慮なども含め、建物の総合的な品質を評価するものです。国土交通省の主導のもと開発されたもので、一般社団法人建築環境・省エネルギー機構が評価と認証を行っています。CASBEE自体は2001年に開発され、CASBEE-街区は2005年に開発された「CASBEE-まちづくり」の改訂版です。
今回は、HARUMI FLAGの街全体でのCO2削減対策や、次世代環境に配慮した水素エネルギー活用の取り組みなどが評価され、マンション開発事業としては国内初の最高位Sランクを取得しました。