街の安心・安全と景観の美しさを一元管理
HARUMI FLAGにおける生活の豊かさや楽しさを基本から支えるものに、安心・安全なセキュリティと景観の美しさがあります。HARUMI FLAGでは、別のコラムで紹介した三層の管理組織による強みを活かして、このふたつの課題に取組みました。
セキュリティに関しては、街全体、それぞれの街区、住居棟の各レベルで必要なあり方を検討し、警備や監視が必要な場所に適切な防犯・防災体制を導入しました。
また、美しい景観を維持し続けるために、街全体の植栽を一元管理することとし、街区ごとの管理レベルの差が生じないようにしています。

750台ものカメラで街を見守る
街は約750台もの防犯カメラが見守っています。街区内の防犯上重要な場所をすべて監視するのはもちろん、共用部やマンション外構に設置した防犯カメラによって周辺の道路まで監視可能となります。
HARUMI FLAGの防犯カメラで特徴的なことは、街区内をつなぐエリアネットワークによってつながれていることです。このエリアネットワークを介してすべての防犯カメラの映像が防災センターとセキュリティセンターで共有され、24時間365日体制で常時監視され続けるのです。エリアネットワークは、災害の影響を受けにくいローカルネットワークとして構築しており、もしものときに監視の目がゆるむというリスクを低くしています。
また、傷病者の救命措置のために、マンション共用部などの各所にAEDを設置しています。すべての機器は日常点検から消耗品の交換までALSOKが管理します。
街区ごとと街全体が連携しあうセキュリティ体制
一般的なマンションでは、建物1棟ごとのセキュリティ体制が一般的ですが、HARUMI FLAGでは街全体を総合的に守るためのセキュリティ網を構築しています。各街区と街全体のふたつのレベルのセキュリティが連携しあうことで、敷地内全体の安心・安全を守っているのです。
各街区のセキュリティ体制は、SUN VILLAGEとPARK VILLAGEには防災センターが設置され、24時間の有人管理が行われています。SEA VILLAGEには管理室が置かれ、こちらにも人員が配置されています。同時に、セキュリティセンターが街全体のセキュリティの要として機能します。防犯カメラの映像は、各防災センターとセキュリティセンターの双方が24時間体制で常時監視しています。
こうしたシステムの構築にあたっては、施設の計画段階から防災システムの専門エンジニアが協議に加わり、防災拠点の配置や人員規模などの最適化を支援しました。
安心・安全の要「セキュリティセンター」
PARK VILLAGEに設置されたセキュリティセンターは、HARUMI FLAG全体の安心・安全の要であり、災害発生時の対策拠点ともなる場所です。各防災センターのスタッフとは別に、ALSOKのスタッフが常駐しており、防犯カメラの監視や街の巡回を行います。各街区に設置された防災センターからの情報がすべてここに集約され、一元的なセキュリティ対策が可能となっています。セキュリティセンターは敷地全体を巡回するスタッフの拠点としても機能します。
また、夜間における侵入者の警戒や、非常通報、火災などを24時間監視し、何らかの異常が発生した場合、現場近くに巡回中のスタッフが居る場合はそのスタッフが、そうでない場合はセキュリティセンターに常駐するスタッフが即座に駆けつけて被害の拡大を防止する、機械警備システムも導入しています。
植栽はトータルな管理組織で統一管理
3,900本以上の樹木を植え、各街区とも40%以上の緑化率となっているHARUMI FLAGは、そのすべてを一斉に整備したからこそつくれる統一された美しい景観が自慢です。そうした街の一体感を保ちつつ、多種多様な樹木や花々を管理するため、植栽は街で統一して管理することになっています。
植栽の管理のために、ハイブリット灌水システムを導入しました。これは、街区内の植栽に日々確実な散水を行いつつ、水資源にたいする環境負荷を減らし、なおかつ運営コストも低減させるという画期的なシステムで、別のコラムでも紹介した「ABINC ADVANCE(エイビンクアドバンス)」や「SITES(サイツ)」などの環境認証機関からも高く評価されました。
具体的には、街の景観を高めるために設置された噴水やウォーターガーデンなどの水景施設で使用した水を確保しておき、さらに雨水なども溜め込んでおいて、それらの水を植栽への散水に用いるというものです。これによって、上水の使用量を大きく削減することが可能になりました。植栽への散水は夜間を中心に行いますので、明るい日中は行き交う人々が心置きなく樹木や花々を愛で、芝生の上で遊んだり寝転がることもできます。